INTERVIEW

歴代出演者が語るマイ・グリーン・メモリー 歴代出演者が語るマイ・グリーン・メモリー

長らくグリーンチャンネルに
ご出演していただいている方々に、競馬の思い出、
番組エピソード等についてお話をしていただきます。

【出演番組】
特番「淑子の見た北の大地」
「井崎脩五郎のニッポン競馬史」
「鈴木淑子のホースマンに乾杯!」ほか

東京都生まれ。 会社員から放送界に転職し、1983年 競馬とめぐり合う。
訪れた競馬場は13カ国・32場。
テレビ・ラジオへの出演やイベント司会などで幅広く活躍中。
著書に『思い出競馬』(ミデアム出版社)、『わたしの競馬物語』(双葉社)、『もっと知りたい絶叫KEIBA』(光文社)など。

※このインタビューは8月中旬に行ったものです。

それでは、グリーンチャンネル開局25周年記念スペシャル対談の後編です。
淑子さん、よろしくお願いいたします!

よろしくお願いします!

グリーンチャンネルとの関わり

まずはグリーンチャンネルの番組との関わりという事で、お聞きしたいのですが。
淑子さんが最初にグリーンチャンネルでご出演された番組は?

あのね、開局した1995年10月、「ホースステーション」という番組のゲストに呼んでいただいたことがあるんです。それが最初です。
その翌年、1996年から「知りたいKEIBA情報局」というレギュラー番組を持たせていただきました。

最初はゲストでのご出演だったんですね。

そうなの。いつもは司会の立場が多いので、ゲストということにすごく緊張したのを覚えています。
確か、ツインターボの話をした気がするので思い出の逃げ馬とか、そういうテーマだったかも。ツインターボと中舘英二騎手(現調教師)の話をした記憶があります。

「ホースステーション」も、結構逃げ馬列伝とかそういうのやってましたもんね。
それで翌年から、当時の看板番組の一つである「知りたいKEIBA情報局」が始まったわけですね。

はい。嬉しかったですね~。競馬の生中継番組は時間に限りがあるので、詳しく掘り下げたくてもなかなかできませんよね。
でも、グリーンチャンネルの番組では、私たちが伝えたい人と馬のドラマみたいなことも時間をかけてお届けできるでしょ。
そういう番組を持てたのは本当に嬉しかったです。

共演者も競馬に精通した方ばかりでした。

長岡一也さん、井崎脩五郎さん、合田直弘さん、須田鷹雄さんのコーナーがありました。
海外競馬ハイライトでは、合田さんがとてもわかりやすく解説してくださり、外国の競馬が身近に感じられるようになりました。知識が溢れている素敵な皆さんが、参加してくださったのが大きかったです。

やっぱり事前の準備とか、中継の時とは違ってきますか。

そうですね。ただ私も教えていただく立場ですし(笑)
番組としては、色々な切り口で視聴者の皆さんへ情報をお届けすることができたかなと思います。
グリーンチャンネルの恒例になっている「炎の十番勝負」は、たぶん「知りたいKEIBA情報局」が最初だったと思うんですよ。
当時のコーナーが現在の番組の中で活かされているのは、手前味噌で申し訳ございませんが、すごいことだなと嬉しく思います。

開局当時に生み出されたものが、今も活かされていることはグリーンチャンネルにとっても財産ですよね。

まだ開局2年目で手探りというか、やりたいことがたくさんあって、とりあえずあれもやってみよう、これもやってみようっていうことだと思うんですよね。
その姿勢が良かったのかもしれません。

この番組は淑子さんにも凄く影響を与えたのでは?

本当に宝ですよね。取材で各地へ行かせていただきましたし。
「ホースマントーク」というコーナーもあって、ジャパンカップの時には来日したジョッキーや調教師など沢山インタビューさせていただきました。

色んなものがギュッと詰まった番組だったということですね。
各地へ行かれたっていうお話でしたけど、最近の番組「淑子の見た北の大地」でも各地へ行かれているのでは?

私は競馬に巡り合って38年目なんですけれど、この番組を担当させていただいてまだまだ知らないことがいっぱいあったんだなぁとしみじみ思いました。

産まれた馬の名前をお付けになったとか?

そうなんですよ!取材に行った時、もうすぐ出産という母馬がいたんですが、もし今夜産まれたら誕生日が同じだなって、秘かに思っていて。
そんな劇的なことが起こったら嬉しいけど、牧場の方は今日は産まれないっておっしゃっていて、“ホテルに帰って寝たほうがいい”って(笑)
でも、帰って寝てる間に産まれたら一生後悔すると思い、その場にいました。
そしたら深夜に産まれたんです!そんなご縁で名前をつけさせていただきました。
お産に立ち合うのも初めてでした。

それは劇的ですね。番組を通じて得るものが沢山あったのでは?

やはり実際に行ってみると知らないことだらけでしたから。
配合を決めて種付けして、産まれてきたら馴致して。
番組でずっと追っていましたから。

親離れもありますね。

一番忘れられないのはそれですよ~。
お母さんと別れる日、放牧地から厩舎に戻す時にお母さんは仔馬と一緒にいた馬房には帰らないの。仔馬が先を歩いて帰って来て、馬房に入った瞬間扉を閉められると驚いてね。振り返り、目を見開いて、“えっ、お母さんはどこ?”って担当の方に訴えるの。
思い出しただけでも涙が出ちゃう。

その気持ちよく分かります。切ないですよね。

お母さんがいない馬房の中で暴れたり、お母さんの匂いが残っている牧草や飼い葉のあたりで“お母さんどこ行ったの”って鳴くの、本当に泣くの。
目の見開きかたが人間の子供と一緒でしたもの。
(淑子さん涙)すみません。

いえいえ。忘れられませんよね。

はい。でもこういう辛い経験を生まれて数カ月で味わうわけですから、精神力が強くないわけがないって思いました。

僕らもそういったシーンを見て、こういう所から競馬は始まっているんだって勉強させていただきました。淑子さんは番組を通じて色々と深掘りされていると思いますが、井崎先生との「ニッポン競馬史」も面白いですね。

ありがとうございます。視聴者の皆さんがお酒でも飲みながら、一緒に楽しんでいただけたらなって番組です!
ですから、出来れば井崎先生と私の老後のためにも、そして私たちの世代のためにも長く続けさせていただきたいなぁと(笑)

スタッフの皆さん聞いてますね?(笑)

老後の友として、この番組はぜひ。井崎先生もそうおっしゃっています。

僕らも井崎先生と淑子さんがずっと喋ってるのを見ていたいので、ぜひ長く続けていただきたいです。

ありがとうございます。年に一回でいいんですけどね(笑)
よろしくお願いします。

マイ・グリーン・メモリー